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一般クラス「マティスのように」


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一般クラス7月8月のテーマ「赤い静物」

マティスのように





7月8月の一般クラスでは
1室に赤色のモチーフを置いて
マティスのように静物画に取り組みました
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一般成人クラスでマティスをテーマに取り上げるのは
今回で3回目です
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フランスの画家、アンリ・マティスは
フォービスム(野獣派)※の代表的画家として20世紀絵画に大きな影響を与えました

※フォービスム(野獣派)=20世紀初頭、フランスで起こった絵画運動。原色を用い、形態を単純化させ荒々しいタッチで感覚的に表現した。
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アンリ・マティス(1869~1954)
©️Rue des Archives/Uni Photo Press


マティスといえば色彩
特に「赤い室内」、「赤いアトリエ」などと題して
赤色を全面に用いた室内画が多くあり
今回も赤色の背景に植物や椅子等配して
形よりも色やイメージを重視して描いてみようという企画です
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アンリ・マティス「大きな赤い室内」(1948)
Paris,Musee National d'Art Moderne
Cette Georges Pompidou

金魚の画家ともいわれたマティス
現代に生きていれば熱帯魚をモチーフにしたかもしれないということで
前回に引き続きアトリエではおなじみの魚、ベタを用意しました
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今回、床に置いた猫のぬいぐるみが面白い絵のアクセントになりました
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マティスの絵では欠かせない窓の風景はフランスではなく
一昨年、生徒の皆さんと一緒に行ったドイツスケッチ旅行の
ネルトリンゲンで撮影した街並みと窓枠をコンピューターで合成したものです
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本来、背景にはあまり使わない前進色の赤色は
三原色の中のもっとも鮮やかな基本色で
描き分けようとすれば
さまざまな市販の赤色絵具を用意するか
発色を抑えて表現してもよいのであれば
手持ちの暖色系の色同士で微妙に混色するしかないのですが
他のモチーフの色彩の存在も主張しようとすると
やむおえず原色を多用することになります
それがフォービスムと同様の表現効果を生み出します
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昨年のキュビスムに続き、今年はフォービスムに取り組んだ一般クラス
今回の形にとらわれない自由なテーマ設定は
色彩やイメージの勉強に大いに役立ったと思います
現在、アトリエの一般成人クラスでも「写実」に取り組まれる方が多いのですが
写実を追求すると、アマチュアの場合、どうしても皆、同じ絵になってしまいます
自分独自の色やイメージが絵に出せるならもっと個性豊かな作品になるはずです

約150年前に「天使は見たことがないから描かない」といった写実主義の画家ギュスターヴ・クールベ以降
ヨーロッパでは戦争や市民運動などによる混乱、激動の時代を背景に
印象派、キュビスム、フォービスム、ダダ、シュールレアリスムといった運動が短期間のうちに次々生まれました
それは写実から色彩、イメージ、個性の追求の歴史です
流行は繰り返されるという言葉どおり
絵画の世界も今後の社会情勢によって
また旧来からの絵画表現の復活や新たな形式のイメージ表現が繰り広げられるかもしれません
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ギュスターヴ・クールベ(1819~1877)
Collection O.Reinhart am Romerholz, Winterthur





今回のテーマに参加された生徒の皆さんの完成や未完成作品のご紹介
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スタッフの水彩画
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コピックで描いたスタッフのイラスト
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「肘掛け椅子のような心安らぐ絵を描きたい」といったマティス
絵画教室でも共感する言葉です



児童画クラスも取り組んだこのテーマの作品紹介は こちら



作品の一部は10月から始まるアトリエ展でまた随時展示される予定です




by a-today | 2017-09-04 16:17 | 一般クラスの情景 | Comments(0)