前田 操展-初夏の花たち-ご紹介と御礼
2019年 06月 25日
前田 操展 -初夏の花たち-
「夏の花瓶」
会場にはアクリル画も展示
「ポピー」
「青いバラ」
「窓 1」
(2019/6/18〜6/23)
「あじさい」
前田 操の水彩画の特徴は 「シンフォニー」
先月アトリエ+ギャラリーで開催の「林田 健二展」の ペンによる輪郭線を基調とする緻密な風景画と 今展のウオッシュを多用する感覚的な「前田 操展」の花の静物画という 両極をなす展覧会で 男性ならではの水彩画 女性ならではの水彩画をあらためて鑑賞できる興味深い二つの作品展でした 「Birthday」
今回もアトリエの生徒の方々をはじめ
花の水彩画やアクリル画に興味を持つ皆さんが
ご紹介と御礼
アトリエ+ギャラリーで6月開催の展覧会、
「前田 操展-初夏の花たち-」も好評のうちに無事終了いたしました
今回も、大勢の皆様にギャラリーにお越しいただき誠にありがとうございました!
厚く御礼申し上げます
5年ぶりとなるアトリエTODAY講師・前田 操による今回の個展では
初夏の花を主なモチーフにした水彩画、アクリル画計32点を展示しました
透明水彩やアクリル絵具を使って
季節の花々を大胆な筆触と色彩で勢いよく捉えることにあります
そして彼女独自のセンスで構成した画面は新鮮で見る者を飽きさせません
花の水彩画やアクリル画に興味を持つ皆さんが
会場に大勢鑑賞に来ていただきました
「バラのテーブル」
「スイートホーム」
透明水彩とは違い
メディウムに砂やアルミホイルなど用い
マチエールにも工夫を凝らしています
「Rose Ⅲ」
「Rose 1」
「ウエディング」
アトリエTODAYでは
普段の授業において
画材は何を使ってもいい自由選択制をとっています
以前は成人の絵画教室といえば圧倒的に多かった油絵ですが
現在は透明水彩絵具の愛用者が徐々に増え
アトリエでも油絵で描く方より
気軽で扱いやすい水彩を選択される方のほうが上回っています
また最近は油絵のようにも水彩のようにも描くことのできる
水溶性のアクリル絵具も増えてきました
現在人気の透明水彩絵具は
古い歴史がありながら
今までは画家のタブロー(完成作品)のためのスケッチや下絵、練習用に使われたり
植物図鑑や昆虫図鑑などの挿絵を描く細密画のために長く用いられてきた画材で
独立したジャンルのものではありませんでした
芸術系大学においても透明水彩コースなどはなく
一部の大学の入試科目にあるだけで
入学後は主に油画コース、日本画コース、版画コース、彫刻コースに分かれて学び
透明水彩はもちろん不透明水彩(ガッシュ)、色鉛筆、パステルなども同様に
大学入学後の授業で専門的に学ぶことのない画材でした
それがこの20年ほどの間に、一つのジャンルとして日本で広く普及したのは
アマチュアの皆さんが準備や後始末の大変な油絵等を敬遠し
手軽で扱いやすく、比較的安価な透明水彩を選んで
多く使いはじめたからではないでしょうか
つまり現在の水彩画は趣味の皆さんや絵画教室から生まれた美術ともいえます
最近はプロの画家も水彩画に力を入れ
書店の美術書のコーナーでも水彩画のテキストや画集がたくさん並んでいます
今後も日本人に合う水彩画はより盛んに描かれていくことでしょう
「隅田の花火」
by a-today
| 2019-06-25 17:18
| 展覧会情報
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